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2018.02.05Mello Roos

Mello Roos とは、1982年に認められた新しい税法で、「メロールース=特別地域付課税」と呼ばれ粗っぽく言うと自分達の住むエリアに将来新しく公共施設や病院など必要になる場合を想定して住人個人の固定資産税にプラスして税金を支払う仕組みの事を言います(相当粗っぽい説明です笑)

その成功例のひとつ、LAX airportの横「プラヤ ビスタ」エリアでは、上質な住宅はもちろん、そこの住人のライフスタイルに完璧に寄り添う商業と公共サービスの素晴らしさに感動を覚えました(全く僕のスタイルでは無いのですが、、念のため笑)

 

 

20年前に始まった開発は今では、「グーグル」や「ヤフー」、「ユーチューブ」に最近ではコワークの世界的大手の「ウイワーク」の大きなビル(コワークもアメリカでは7階建のビルそのものになってしまう笑)

 

 

上質な住宅を作りいい環境と公共サービスや素晴らしい公園を整備すると言う事は結果的に地価が上がり特別な付加税などは問題にならないぐらいなってしまう。

何もなく荒れ果てた元飛行場跡地を国内屈指の上質な地域に変貌させれたのも、そこに住み始めた住人ひとり一人の意識の高さに起因すると思います。

将来を見据えて、自分達の子孫のために投資を厭わないアメリカがちょっと羨ましかったです。

 

 

日本での開発はスケールは小さいですが、地域の公共サービスや機能をカフェなどが背負う代わりにその施設の容積や用途に特別な配慮を行政から頂き、開発業者さんの利益構造を損なわず、住宅を販売出来る仕組みを「行政、民間、住人」連動して細やかに進み始めました。

僕に限らず日本人は遠い未来や目に見えないものをなかなか判断出来ないもんで、、笑笑

 

都市計画家/商業ディベロッパー

入川 ひでと